土性沙羅
吉田沙保里も所属していた一志ジュニア教室でレスリングを始めた[2]。全国少年少女選手権では小学校4年生の時から3連覇を達成した。鎌田中学時代は全国中学生選手権で2連覇を達成した。2010年には至学館高校に進むと、1年の時には全国高校女子選手権で優勝するが、全日本レスリング選手権大会67kg級では井上佳子に敗れて2位だった。2年の時には全日本選抜で井上を破って優勝したが、実績で及ばず世界選手権代表にはなれなかった。賞金大会であるゴールデングランプリでは優勝して1万ドルを獲得した。さらに世界ジュニアでも優勝すると、高校選手権では2連覇を果たした。全日本レスリング選手権大会でも初優勝した。3年の時には全日本選抜で2位にとどまったものの、高校選手権では3連覇を達成した。しかし、世界ジュニアとゴールデングランプリではそれぞれ3位に終わり2連覇はならなかった。全日本レスリング選手権大会では2連覇を果たした。2013年には至学館大学に進むと、全日本選抜で2連覇を達成して世界選手権代表に選ばれた。ユニバーシアードと全日本学生選手権ではそれぞれ優勝を飾った。世界選手権では準決勝でウクライナのアリナ・スタドニクに敗れたものの、3位決定戦でドイツのアリーネ・フォッケンを破って銅メダルを獲得した[3]。2014年にはワールドカップとアジア選手権69kg級で優勝すると、全日本選抜では2連覇して世界選手権代表に選ばれた。世界選手権では準決勝でロンドンオリンピックで優勝したロシアのナタリア・ボロベワに6-3で勝った。しかし、決勝ではフォッケンと対戦すると、ポイントの取り合いの末に終了間際にポイントを取り返されて4-5で逆転負けを喫して2位に終わった[4]。決勝では左足中足骨を骨折した疑いがあるという[5]。全日本レスリング選手権大会では4連覇を達成した。2015年には全日本選抜で3連覇を果たした。世界選手権では準々決勝で中国の周風に7-11で敗れるも、その後の3位決定戦でモンゴルのナサンブルマー・オチルバトに6-5で競い勝ち3位となった。今回3位になったことで12月に行われる全日本選手権に出場さえすれば、規定によりリオデジャネイロオリンピック代表に内定することになった。
FILA世界ランキングは3位(2015年9月現在)。